昭和6年に建設された信貴山朝護孫子寺への参道に架けられた朱塗りの橋は、上路カンチレバートラス橋と呼ばれる珍しい形式の橋です。この橋は日本で現存する最古の例として、2007年に国の登録有形文化財に指定されました。

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龍田神社は、奈良と大阪の境に位置し、古代において大和川沿いに行き来する場所として多くの和歌に詠まれた神社です。『日本書紀』によれば、天武天皇によって廣瀬の水の神と共に風の神として国家的に祀られたことが記されています。平安時代には、4月と7月に「龍田風神祭」が行われていたことが知られています。現在も、4月には例大祭、7月には風鎮大祭が行われ、山と川と結びつく信仰が今に残っています。奈良時代にはシルクロードと結びつき、多くの官人がこの場所から西国に旅立っていったことから、『万葉集』などでは大和を「発った」という掛詞で詠まれています。